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- 日野病院新経営強化プラン(令和5年11月策定)
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- 障害者である職員の任免状況について(令和6年6月1日現在)
- 日野病院障害者活躍推進計画の公表について
- 令和4年度職員の給与の男女の差異の情報公表
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- 患者さまの権利と責務
- 診療情報の提供および個人情報の保護に関するお知らせ
- 別表:通常の業務で想定される個人情報の利用目的
ご挨拶
今年度の診療報酬改訂の影響 -中山間地の地域医療は維持できるか 日野病院長 孝田 雅彦
今年度、大きな診療報酬 改定がありました。その結 果、多くの中小病院は厳し い経営環境に直面していま す。われわれ、現場の人間 には理解が難しい部分が多くあります。まず、職員の賃上げによ り人件費が大幅に増加しました。多くの分野で賃上げを国が推進 していることは良いことであり、それに反対するわけではありま せん。しかし、一般企業では必要に応じて価格に転嫁することで、 人件費の増加分を補うことが可能ですが、医療においては価格が 公定価格であるため、それを上げることができません。また、新 たな診療報酬改訂でも、中小病院ではそれに見合った診療報酬の 増加は期待できません。当病院でも、ここ数ヶ月の人件費の上昇 を補うほどに収入は増加していません。賃上げは全ての医療機関 に関わることなので、全ての医療機関が得ることができる診療報 酬の増額が必要です。
もう一つの例として、看護必要度の基準が非常に厳しくなって います。看護必要度とは患者さんがどの程度の看護を必要として いるか、多くの看護師を必要とするかを評価する指標です。看護 必要度によって入院基本料が変わります。これまでと同じ看護を していても、入院料が大幅に減少する可能性があります。高度急 性期病院でも、看護必要度の基準が厳しくなり、入院料が増加す る病院と減少する病院が出てきます。厚労省の意図は機能分化を より明確にすることであり、それを急性期病床の適正化と呼んで いますが、これが本当に適正化と言えるのでしょうか。急性期病 床の縮小は、特に高齢者救急の受け入れ先がなくなり、高齢化が 進んでいる地域の医療が崩壊する可能性があります。これは、高 齢者にはこの程度の医療で済ませるべきだという暗黙の意図があ るのかもしれません。また、地域ごとの特殊事情を考慮すること もありません。都会のように様々な機能を持つ病院が近くにあれ ば、機能分担もしやすいでしょうが、医療機関が限られている地 域では、ある程度の基準の幅が必要だと思います。また、平均在 院日数を4日も短縮しようとしています。当院は中小病院として 比較的在院日数を短くしていますが、それでもさらに4日短縮す ることは、高齢患者にとって退院後の在宅環境が整わないうちに 退院しなければならないことを意味します。このように、看護必 要度の基準が変更されることで急性期医療に大きな影響が出て、 地域間の医療格差が広がる可能性があります。これらはいずれも、 医療費削減が最終的な目的のようですが、医療費削減にはもっと 無駄な医療に焦点を当てるべきだと考えます。私の意見を述べま したが、皆さんはどのようにお考えでしょうか。医療は、患者さ んがどのような医療を求めているかによって決めるべきだと思い ます。
令和6年9月
病院長プロフィール
学歴 | |
昭和59年3月 | 鳥取大学医学部医学科卒業 |
昭和59年4月 | 鳥取大学大学院医学研究科内科系入学 |
平成元年3月 | 鳥取大学大学院医学研究科内科系修了 |
資格 | |
平成4年12月 | 日本消化器病学会専門医 第20637号 |
平成年 1月 | 日本消化器病学会指導医 第1950号 |
平成6年4月 | 日本肝臓学会専門医 第2238号 |
平成10年4月 | 日本肝臓学会指導医 第555号 |
平成3年12月 | 日本消化器内視鏡学会専門医 第910420号 |
平成8年10月 | 日本超音波医学会超音波専門医 第1241号 |
平成11年12月 | 日本超音波医学会超音波指導医 第642号 |
平成16年12月 | 日本内科学会認定内科医 第83104号 |
職歴 | |
昭和63年 4月 | 大阪回生病院内科医師採用 |
平成元年7月 | 池田回生病院転勤 |
平成4年 3月 | 池田回生病院退職 |
平成4年 4月 | 鳥取大学医学部臨床検査医学講座文部教官助手採用 |
平成5年 7月 | 鳥取大学医学部臨床検査医学講座学部内講師 |
平成11年 7月 | 鳥取大学医学部内科学第二講座学部内講師 |
平成11年 7月 | ドイツ連邦共和国Erlangen Nuernberg 大学医学部第一内科留学 |
平成12年 7月 | 鳥取大学医学部内科学第二講座学部内講師復職 |
平成13年 8月 | 鳥取大学医学部付属病院第二内科講師 |
平成15年 7月 | 鳥取大学医学部統合内科医学講座機能病態内科学分野助教授 |
平成19年 4月 | 鳥取大学医学部統合内科医学講座機能病態内科学分野准教授 |
平成27年 4月 | 鳥取大学医学部附属病院消化器内科科長 |
鳥取県肝疾患相談センター長併任 | |
平成28年7月 | 日野病院副病院長 |
平成28年10月 | 日野病院長 |
学会及び社会における活動等(所属学会;役職等) | |
昭和59年 12月 | 日本内科学会会員 |
平成16年 12月 | 日本内科学会認定内科医 |
昭和60年 1月 | 日本消化器病学会会員 |
平成4年 12月 | 日本消化器病学会認定医 |
平成9年 5月 | 日本消化器病学会中国支部会評議員 |
平成17年 1月 | 日本消化器病学会評議員 |
昭和61年 1月 | 日本肝臓学会会員 |
平成9年 12月 | 日本肝臓学会西部会評議員 |
平成10年 4月 | 日本肝臓学会指導医 |
平成18年 5月 | 日本肝臓学会学会評議員 |
昭和61年 1月 | 日本消化器内視鏡学会会員 |
平成3年 12月 | 日本消化器内視鏡学会専門医 |
平成21年 11月 | 日本消化器内視鏡学会中国支部評議員 |
平成元年9月 | 日本超音波医学会会員 |
平成B年 10月 | 日本超音波医学会超音波専門医 |
平成11年 12月 | 日本超音波医学会指導医 |
平成17年 5月 | 日本超音波医学会中園地方会幹事 |
平成7年 10月 | 日本臨床薬理学会会員 |
平成8年 5月 | 日本門脈圧尤進症学会会員 |
平成28年 5月 | 日本プライマリーケア連合学会会員 |
非常勤職歴、その他特記事項 | |
平成7年 4月 | 鳥取県肝臓癌抑制対策評価委員会、委員 |
平成7年 4月 | 鳥取県健康対策協議会肝癌対策専門委員会、委員 |
賞罰 | |
平成13年 3月 | 鳥取大学下田賞 |
平成16年 3月 | 鳥取大学教育功績特別賞 |
平成16年 10月 | 鳥取大学医学部研究助成 |
平成17年 6月 | Hepatology research 賞 |
平成25年 8月 | 鳥取大学医学部研究助成 |
平成26年 3月 | 鳥取大学日ノ丸報恩会科学研究業績表彰 |
平成28年 5月 | Hepatology Resarch High Citation 賞 |
令和3年 6月 | 第30回鳥取医学賞 |