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ご挨拶
鳥取県は「医師多数県」? 日野病院長 孝田 雅彦
鳥取大学医学部医学科では来年度から入学定員が減らさ れる予定です。厚労省による 計算では鳥取県は「医師多数県」となるため、医学科の定員を医師少数県の医学科の増員に回すことになりました。しかし、本当に鳥取県は「医師多数県」でしょうか。このことについては 平井知事を含めて「医師多数県」と指定された県知事たちが強く反対しています。しかし、厚労省はあくまでも、今後の人口減少と医療費の増大を見据えて方針を変える気はないようです。 では、この「医師多数県」とはどのような方法で決められたのでしょうか。厚労省は人口あたりの医師数、医療の需要を踏まえて医師偏在指数を作成し、この指数を順番に並べて上位 1/3 が多数県、下位 1/3 を少数県としています 。 鳥取県は47都道府県中13位にあるため、「医師多数県」です。しかし、これには多くの問題点があります。まず、この医師偏在指数自体が不正確で、①医療の質や診療科の違いが十分に考慮されていない ②地域の特性や独 自の医療ニーズが無視されている ③患者の移動に関するデータが1日分のみで不十分 ④交通アクセスや医療機関へのアクセシビリティが考慮されていないことがあります。また、医師偏在指 数の順に並べること自体が相対的な評価であり、本当の医師の必要数を考慮していません。欧米に比べれば日本の医師数は未だに少なく、日本全国が医師少数県なのです。OECD加盟国の人口 1000人あたりの医師数は3.5人に対して日本は2.4人です。 医師数の少なさを一人一人の医師がたくさん働いてカバーしています。また、大学の医学科定員を県単位で考えるのも大間違いです。なぜなら、鳥取大学は島根県にも医師を送っているので、県単位で考えるべきではありません。本当に必要な医師数を考えるには、 診療科ごとの需要、ワークライフバランス、将来の医療ニーズな どを総合的に検討する必要があります。単純な数値比較ではなく、地域の実情に即した柔軟な対応が求められています。
鳥取県の医師数は今後減少していく可能性が高いと推測されます。私が医師になった40年前は毎年60人以上が鳥取に残りました。しかし今は30〜40人程度となっています。特に懸念されるのは、最も働き盛りの中堅医師が非常に少ないことです。私たちの世代が最も医療を必要とする10年後以降、十分な医療を受けることができるのか不安です。これは鳥取県だけでなく、地方都市、さらに大都会へも広がる問題と思います。皆さんもぜひ、自分事として考えてみてください。。
令和7年1月
病院長プロフィール
学歴 | |
昭和59年3月 | 鳥取大学医学部医学科卒業 |
昭和59年4月 | 鳥取大学大学院医学研究科内科系入学 |
平成元年3月 | 鳥取大学大学院医学研究科内科系修了 |
資格 | |
平成4年12月 | 日本消化器病学会専門医 第20637号 |
平成年 1月 | 日本消化器病学会指導医 第1950号 |
平成6年4月 | 日本肝臓学会専門医 第2238号 |
平成10年4月 | 日本肝臓学会指導医 第555号 |
平成3年12月 | 日本消化器内視鏡学会専門医 第910420号 |
平成8年10月 | 日本超音波医学会超音波専門医 第1241号 |
平成11年12月 | 日本超音波医学会超音波指導医 第642号 |
平成16年12月 | 日本内科学会認定内科医 第83104号 |
職歴 | |
昭和63年 4月 | 大阪回生病院内科医師採用 |
平成元年7月 | 池田回生病院転勤 |
平成4年 3月 | 池田回生病院退職 |
平成4年 4月 | 鳥取大学医学部臨床検査医学講座文部教官助手採用 |
平成5年 7月 | 鳥取大学医学部臨床検査医学講座学部内講師 |
平成11年 7月 | 鳥取大学医学部内科学第二講座学部内講師 |
平成11年 7月 | ドイツ連邦共和国Erlangen Nuernberg 大学医学部第一内科留学 |
平成12年 7月 | 鳥取大学医学部内科学第二講座学部内講師復職 |
平成13年 8月 | 鳥取大学医学部付属病院第二内科講師 |
平成15年 7月 | 鳥取大学医学部統合内科医学講座機能病態内科学分野助教授 |
平成19年 4月 | 鳥取大学医学部統合内科医学講座機能病態内科学分野准教授 |
平成27年 4月 | 鳥取大学医学部附属病院消化器内科科長 |
鳥取県肝疾患相談センター長併任 | |
平成28年7月 | 日野病院副病院長 |
平成28年10月 | 日野病院長 |
学会及び社会における活動等(所属学会;役職等) | |
昭和59年 12月 | 日本内科学会会員 |
平成16年 12月 | 日本内科学会認定内科医 |
昭和60年 1月 | 日本消化器病学会会員 |
平成4年 12月 | 日本消化器病学会認定医 |
平成9年 5月 | 日本消化器病学会中国支部会評議員 |
平成17年 1月 | 日本消化器病学会評議員 |
昭和61年 1月 | 日本肝臓学会会員 |
平成9年 12月 | 日本肝臓学会西部会評議員 |
平成10年 4月 | 日本肝臓学会指導医 |
平成18年 5月 | 日本肝臓学会学会評議員 |
昭和61年 1月 | 日本消化器内視鏡学会会員 |
平成3年 12月 | 日本消化器内視鏡学会専門医 |
平成21年 11月 | 日本消化器内視鏡学会中国支部評議員 |
平成元年9月 | 日本超音波医学会会員 |
平成B年 10月 | 日本超音波医学会超音波専門医 |
平成11年 12月 | 日本超音波医学会指導医 |
平成17年 5月 | 日本超音波医学会中園地方会幹事 |
平成7年 10月 | 日本臨床薬理学会会員 |
平成8年 5月 | 日本門脈圧尤進症学会会員 |
平成28年 5月 | 日本プライマリーケア連合学会会員 |
非常勤職歴、その他特記事項 | |
平成7年 4月 | 鳥取県肝臓癌抑制対策評価委員会、委員 |
平成7年 4月 | 鳥取県健康対策協議会肝癌対策専門委員会、委員 |
賞罰 | |
平成13年 3月 | 鳥取大学下田賞 |
平成16年 3月 | 鳥取大学教育功績特別賞 |
平成16年 10月 | 鳥取大学医学部研究助成 |
平成17年 6月 | Hepatology research 賞 |
平成25年 8月 | 鳥取大学医学部研究助成 |
平成26年 3月 | 鳥取大学日ノ丸報恩会科学研究業績表彰 |
平成28年 5月 | Hepatology Resarch High Citation 賞 |
令和3年 6月 | 第30回鳥取医学賞 |