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ご挨拶
これからの地域医療のゆくえ 日野病院長 孝田 雅彦
![孝田院長](http://www.hinohp.com/files/22239.jpg)
新型やくもが伯備線を走るようになり、最後の国鉄特急形である旧型やくもは6月で消えていきます。ここ数ヶ月多くの撮り鉄が、雪の中を疾走するやくも、満開の桜を背景にしたやくもなどの写真を撮りに賑わっています。新型やくもは車両数が大幅に減っています。沿線の人口が減少し乗客数も減っているためで、新型やくもが投入されても決して手放しで喜んでいられる状況ではありません。
医療はもっと厳しい状況が起こっています。日野郡では毎年、人口が2%ずつ減少し、高齢者もほぼ同じ割合で減少していることから、今後高齢化率は55%程度で横ばいになると推定されています。つまり、人口減少の最終段階に入ってきたことを意味します。人口減少には3つの段階があり、第1段階は少子化による若年減少、老年増加、第2段階は若年減少、老年横ばい、第3段階は若年老年ともに減少です。日野郡はすでに第3段階に入って10年以上になります。私が日野病院に赴任した当初から、このような社会環境にある病院をどのように維持発展させるかを模索してきました。人口減少がさらに進めば、今までうまく機能していた方法も変えていかなければなりません。先日、日南病院のあり方委員会の報告書が送られてきました。日南病院の建て替えに向け今後の方針を示すものです。私も委員として参加しておりましたが、報告書の中には病床数の削減、介護型療養病床から医療型への転換、新築に伴う移転など様々な対策を立てています。日野病院も5年、10年先を見据えてさらに対策を練る必要があります。重要なことは今後の日野郡の医療を考えるとき病院単位での対策ではなく、日野郡全体、さらにその周辺地域や連携の必要な米子市の急性期医療機関を含めた対策が必要です。医療機関においてはその危機感は少しずつ醸成されてきており、日野郡3町での連携を進めていますが、一般住民、行政、議会の認識はまだまだ不十分です。今後の日野郡の地域医療を守っていく、発展させるための処方箋はみんなが日々探求していかなければなりません。この難題を皆さんと共に考えていきたいと思っています。
さて、話を身近な視点に戻しますと、4月から新たな職員を迎えました。外科には久光和則先生、内科は堂坂怜香先生が加わりました。久光先生は消化器外科専門医・指導医であり、国立ガンセンターに3年間勤務された実績もあり、山陰地方の主要病院で活躍されてきました。当院に来られて外科医が2名となり、外科診療がさらに充実するものと期待しています。堂坂先生はまだ4年目の若手の先生です。これから地域医療を学びながら住民の皆さんの健康に貢献していただけるものと思います。看護師は新卒が1名と鳥取看護大学で教職にあったベテランが1名、5月からは中堅クラスがもう1名加わります。
最後に毎年当院で行っている職員表彰についてです。残念ながら今年は病院長賞は受賞者無しでした。その代わり、局長賞は4名ありました。看護師では足澤亜珠香さん、野村友輪子さん、放射線技師の松田貴寛君、MSWの山口浩一君です。足澤さんは感染認定看護師を取得し、新型コロナ対策を院内だけでなく、周囲の施設への指導にもあたりました。野村さんは便秘エコーを積極的に習得し、これまでに全国学会・研究会も含めて5回もの発表、院内の研修や鳥取大学のTHOCの講師と活躍しました。松田君は放射線技師が少ない中多くの待機や仕事をこなすとともに肝MRIに関するデータを全国学会でも発表しました。山口君はメディカルソーシャルワーカーだけでなく,新たに医事課の仕事にも取り組むとともに、パットみえネットの普及、学会発表にも活躍されました。この方々は今後の日野病院を担う若手、中堅としてさらに活躍されることを期待しています。
令和6年1月
病院長プロフィール
学歴 | |
昭和59年3月 | 鳥取大学医学部医学科卒業 |
昭和59年4月 | 鳥取大学大学院医学研究科内科系入学 |
平成元年3月 | 鳥取大学大学院医学研究科内科系修了 |
資格 | |
平成4年12月 | 日本消化器病学会専門医 第20637号 |
平成年 1月 | 日本消化器病学会指導医 第1950号 |
平成6年4月 | 日本肝臓学会専門医 第2238号 |
平成10年4月 | 日本肝臓学会指導医 第555号 |
平成3年12月 | 日本消化器内視鏡学会専門医 第910420号 |
平成8年10月 | 日本超音波医学会超音波専門医 第1241号 |
平成11年12月 | 日本超音波医学会超音波指導医 第642号 |
平成16年12月 | 日本内科学会認定内科医 第83104号 |
職歴 | |
昭和63年 4月 | 大阪回生病院内科医師採用 |
平成元年7月 | 池田回生病院転勤 |
平成4年 3月 | 池田回生病院退職 |
平成4年 4月 | 鳥取大学医学部臨床検査医学講座文部教官助手採用 |
平成5年 7月 | 鳥取大学医学部臨床検査医学講座学部内講師 |
平成11年 7月 | 鳥取大学医学部内科学第二講座学部内講師 |
平成11年 7月 | ドイツ連邦共和国Erlangen Nuernberg 大学医学部第一内科留学 |
平成12年 7月 | 鳥取大学医学部内科学第二講座学部内講師復職 |
平成13年 8月 | 鳥取大学医学部付属病院第二内科講師 |
平成15年 7月 | 鳥取大学医学部統合内科医学講座機能病態内科学分野助教授 |
平成19年 4月 | 鳥取大学医学部統合内科医学講座機能病態内科学分野准教授 |
平成27年 4月 | 鳥取大学医学部附属病院消化器内科科長 |
鳥取県肝疾患相談センター長併任 | |
平成28年7月 | 日野病院副病院長 |
平成28年10月 | 日野病院長 |
学会及び社会における活動等(所属学会;役職等) | |
昭和59年 12月 | 日本内科学会会員 |
平成16年 12月 | 日本内科学会認定内科医 |
昭和60年 1月 | 日本消化器病学会会員 |
平成4年 12月 | 日本消化器病学会認定医 |
平成9年 5月 | 日本消化器病学会中国支部会評議員 |
平成17年 1月 | 日本消化器病学会評議員 |
昭和61年 1月 | 日本肝臓学会会員 |
平成9年 12月 | 日本肝臓学会西部会評議員 |
平成10年 4月 | 日本肝臓学会指導医 |
平成18年 5月 | 日本肝臓学会学会評議員 |
昭和61年 1月 | 日本消化器内視鏡学会会員 |
平成3年 12月 | 日本消化器内視鏡学会専門医 |
平成21年 11月 | 日本消化器内視鏡学会中国支部評議員 |
平成元年9月 | 日本超音波医学会会員 |
平成B年 10月 | 日本超音波医学会超音波専門医 |
平成11年 12月 | 日本超音波医学会指導医 |
平成17年 5月 | 日本超音波医学会中園地方会幹事 |
平成7年 10月 | 日本臨床薬理学会会員 |
平成8年 5月 | 日本門脈圧尤進症学会会員 |
平成28年 5月 | 日本プライマリーケア連合学会会員 |
非常勤職歴、その他特記事項 | |
平成7年 4月 | 鳥取県肝臓癌抑制対策評価委員会、委員 |
平成7年 4月 | 鳥取県健康対策協議会肝癌対策専門委員会、委員 |
賞罰 | |
平成13年 3月 | 鳥取大学下田賞 |
平成16年 3月 | 鳥取大学教育功績特別賞 |
平成16年 10月 | 鳥取大学医学部研究助成 |
平成17年 6月 | Hepatology research 賞 |
平成25年 8月 | 鳥取大学医学部研究助成 |
平成26年 3月 | 鳥取大学日ノ丸報恩会科学研究業績表彰 |
平成28年 5月 | Hepatology Resarch High Citation 賞 |
令和3年 6月 | 第30回鳥取医学賞 |