病児・病後児保育を継続できることになりました -令和5年5月
日野郡のお母さん方に心配をお掛けしましたが、病児保育を継続することになりました。3月末で小児科医が退職したため、4月からは病後児保育のみに限定して行うことにしておりました。小児科の診察が日野病院では週3回(火水金)となったため、小児科医の不在の時に病児の患者さんを受けるのは困難と考えたためです。しかし、新しく加わった内科の医師を含め4名の若い先生が住民の希望を叶えてあげたいと率先して、病児保育をすることを申し出てくれました。最近の医療の風潮は自分の専門外は診たくないと拒否することが多い中でこのように申し出てくれたことは病院長としても大変うれしいことです。きっと住民の皆さんに喜んでいただけるものと思います。ただ、内科の医師では判断が困難な患者さんもあるかもしれません。そのときは小児科の先生に紹介させていただくことがありますのでご了承下さい。
さて、4月から新しく赴任された先生を紹介したいと思います。内科医として新たに3名が赴任されました。平井実佳子先生は一昨年度当院におられましたのでご存じの方も多いと思います。内科全般を担当しますが、胃カメラ、大腸カメラの検査も得意としています。加藤弘之先生は一昨年日南病院、昨年鳥取大学附属病院感染症内科を経て来られました。日南病院におられたこともあり、日野郡の医療状況、住民さんの環境も理解し、住民に寄り添った診療をされると思います。一番若い竹本和弘先生は新進気鋭の若手医師であり、消化器内科を将来の専門として修業をしており私の同門になります。また、昨年の10月より当院に勤務していただいている小原先生は総合診療医として内科全般をみていただいており、将来当地区のような中山間地の地域医療を担って行く人材と期待しています。今回紹介した4名の若手内科医師が病児・病後児保育の担当をいたします。
最後に、昨年度当院で特に功績のあった方に送られる病院長賞は検査室の長尾孝夫検査技師に授与しました。長尾技師はこれまで当院の検査室をまとめてこられただけでなく、あらゆる検査に精通され、新人の教育や新たな検査の導入に尽力されました。特に、新型コロナ感染が広がった2020年からは当院に3種類のPCR機器を導入し、昼夜を問わずPCR検査をしていただき、また、院内感染対策委員会の長としてこの3年間の激務をこなしていただきました。私が恆に感心するのはいつも新しい情報を収集し、勉強していることです。学術雑誌からの情報、厚労省や鳥取県庁、保健所、近隣の病院からの情報と様々な情報を勉強し、われわれに教えてくれるので、病院長として安心して感染対策の決定を下すことができました。何歳になっても新しいことを勉強する姿勢は今後の職員の見本になるものと思います。また、看護局長賞は外来クラークの吉原早月さんと福田さゆりさんに授与されました。吉原さんは長年にわたって、人間ドックと訪問診療の差配を滞りなくしていただきました。福田さんは医師の診療補助というのが仕事ですが実際は福田さんの指示にしたがって医師が診療していると思うぐらい外来診療を円滑に進めてもらっています。外来クラークは正式には医師事務作業補助者と呼ばれますが、近年医師の診療負担を減らすため、患者さんによりわかりやすい説明をするために、なくてはならない職種になっています。
今年度も日野病院は地域住民のみなさんの期待に応えられるように努力していきますので、よろしくお願いいたします。